お年玉を渡す際、子どもたちや自分自身の名前をポチ袋に書く方法やマナーについて迷うこともあるでしょう。
愛称で書いても問題ないのか、それとも正式なフルネームを使うべきか、複数の名前を記入する場合のルールなど、注意すべきポイントは多々あります。
この記事では、お年玉封筒(ポチ袋)に名前を記入する際の要点を説明します。
ポチ袋に子どもの名前を書く際の正しい方法
まずは、贈る相手の名前の書き方から説明します。
お年玉袋には、名前を書かなくてはいけないわけではないです。
ただ、書いたほうがもらった子もわかりやすいでしょう。
お年玉用のポチ袋に名前を書く専用の枠がある場合は、そこに名前を書くことができます。
それ以外の場合は、一般的には封筒の表面の左上に、相手の名前を書きます。
日常で使っている愛称や、下の名前での記入が一般的です。
たとえば、私は普段、甥や姪を「くん」や「ちゃん」をつけて呼んでいるので、ポチ袋にもそのまま「くん」「ちゃん」を付けて書き入れます。
呼び捨てで通じる関係であれば、敬称を省略しても大丈夫ですよ。
ちなみに、お年玉は一般的に、年上の人が年下の人に渡す習慣です。
そのため、自分の上司や先輩の子どもにお年玉を渡す行為は、通常、マナー違反と考えられています。
ポチ袋に自分の名前を入れる方法
ポチ袋に自分の名前を書きたいときは、裏面の左下に記入するのが一般的です。
フルネームではなく、普段親しまれている愛称で書くと良いでしょう。
例えば、「おばあちゃんから」「おじいちゃんから」「おばちゃんから」「○○お姉さんから」「○○ちゃんから」といった風に、日常的に使われている名前を使います。
また、親戚の子どもへお年玉を渡す際に、自分と配偶者の名前をどうするか迷う場合もありますが、夫婦連名での記入も問題ありません。
ポチ袋で名前の書き場所がない場合の対応
お年玉のポチ袋は多彩なデザインがあり、時には名前を書くスペースがデザインで覆われていることもあります。
そういった場合には、ポチ袋の裏面の右上に相手の名前を記入し、自分の名前は左下に記入することが多いです。
特定の位置に固執せず、デザインに合わせて名前を記入するとよいでしょう。
ポチ袋にボールペンで名前を書くのは問題なし?
正式な祝儀袋では通常、筆で名前を書きますが、ポチ袋はもっと気軽なものなので、筆文字を使わなくても大丈夫です。
ボールペンで書いても問題ありません。
さらに、手元にサインペンや万年筆がある場合は、それらを使用することでより上品に仕上がります。
また、新年の雰囲気を出すために筆ペンを使うのもおすすめです。
お祝いの際に名前を書くときは、はっきりとした太い線が望ましいため、使いやすい筆ペンを選ぶと便利です。
ポチ袋のスペースが限られているため、細めの筆ペンを選ぶと書きやすくなります。
お年玉は新札で渡すべきか?
お年玉やその他のお祝い事でのご祝儀には、一般的に新札を用いるのがマナーです。
お正月が近づく前に、新札を早めに準備しておくと良いでしょう。
また、お札の折り方も知っておくと便利です。
間違えがちなのが、お札を四つ折りにすることですが、これは避けるべきです。
なぜなら、「四」は不吉な数字とされているからです。
お札はポチ袋に合わせて三つ折りにします。
お札を表向きに置き、折るときは左側から始めるのが良いでしょう。
そのままの向きで(上下逆さまにせず)ポチ袋に入れることが一般的です。
お年玉袋はどう留める?
お年玉袋を封じる際には、通常は糊付けせずにただ折るだけで十分です。
もし封を固定する必要があると感じる場合は、シールを使って軽く封じるのがおすすめです。
他人に渡す際など、封をした方がよいと思われる場合には糊付けしても良いでしょう。
どの方法を選ぶかは、その場の状況によって判断してください。
まとめ
お年玉のポチ袋に名前を記入する方法をご説明しました。
名前を記入することは決まりではありませんが、複数のポチ袋を用意し、それぞれに異なる金額を入れる場合、名前を記入しておくと、どのポチ袋が誰のものかを簡単に識別できます。
また、ポチ袋を受け取る子供の親にとっても、贈り主が一目で分かることは大変便利です。
金額が明記されている場合、それを管理するのも容易になり、贈り主への感謝の気持ちを表しやすくなるでしょう。